文化人類学の最前線1

基本情報

科目名
文化人類学の最前線1
副題
文化人類学的研究の広がりを学ぶ
授業タイプ
講義科目
担当教員
酒井貴広、軽部紀子、三浦恵子、箕曲在弘、山本まゆみ
時限
オンデマンド
授業シラバス
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授業概要

 文化人類学は、人間の営みを総合的に扱う学問として知られる。文化人類学の発達の過程で従来研究の対象とされてきたのは、比較的規模の小さい「地域社会」が大部分であり、周辺の地域や親族関係などの中で閉じた文化を想定していた。
 しかし、世界システムが急速に拡大し、グローバリゼーションがいたるところで唱えられている今、文化の境界が極めて不明確となってきている。こうした状況の中で、文化人類学的研究には二つの大きな潮流が見られる。一つは文化人類学の限界と終焉を唱える悲観的な見方であり、他方はこれまで文化人類学が培ってきた知識と研究方法を、積極的に「現代の文化現象」の分析と解釈へ応用しようとする挑戦的な試みである。
 本講義では、後者に重点を置きながら、文化人類学という学問がいかなる現況に置かれているのかを示し、それぞれの細分野における最新の研究成果をわかりやすく解説する。その上で、文化人類学が人間の営みを考え続ける上で在るべき方向性について、どのような問題提起を行っているのか、それに対して自らどのような答えを導き出そうとしているのかを明らかにする。
 授業では、文化人類学が現代世界をどのように見ているのか、どのような点に着目しなければならないのか、そしてそうした問題群を分析する際にどのようなアプローチが実現し得るのかを、様々なトピックから多角的に検討する。

授業計画

1:
第1回
オリエンテーション ~文化人類学の世界 (箕曲 在弘)
2:
第2回
現代世界と文化人類学 (箕曲 在弘)
3:
第3回
歴史人類学の最前線1 (山本 まゆみ)
4:
第4回
歴史人類学の最前線2 (山本 まゆみ)
5:
第5回
歴史人類学の最前線3 (山本 まゆみ)
6:
第6回
文化人類学と民俗学の最前線1 (酒井 貴広)
7:
第7回
文化人類学と民俗学の最前線2 (酒井 貴広)
8:
第8回
文化人類学と民俗学の最前線3 (酒井 貴広)
9:
第9回
先住民文化の人類学的研究の最前線1 (軽部 紀子)
10:
第10回
先住民文化の人類学的研究の最前線2 (軽部 紀子)
11:
第11回
先住民文化の人類学的研究の最前線3 (軽部 紀子)
12:
第12回
「世界遺産の人類学」研究の最前線1 (三浦 恵子)
13:
第13回
「世界遺産の人類学」研究の最前線2 (三浦 恵子)
14:
第14回
「世界遺産の人類学」研究の最前線3 (三浦 恵子)