アジアのジェンダーとセクシュアリティ

基本情報

科目名
アジアのジェンダーとセクシュアリティ
副題
文化人類学的視点からのアプローチ
授業タイプ
講義科目
担当教員
國弘暁子
曜日
木曜日
時限
2時限
教室
未定(対面)
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

 ジェンダー研究の領域において、非西洋社会に生きる人々のジェンダーやセクシュアリティはどのように記述されてきたのか。この授業では、西洋の研究者たちによって特殊なジェンダーとして取り上げられてきたインドのヒジュラに関する事例を中心に、西洋の帝国主義的発想が与えた非西洋社会のジェンダー、セクシュアリティに係わる研究のあり方について学び、さらには、ジェンダー研究と他の研究領域との関連性について考えることを目的とする。

授業計画

1:
第1回 オリエンテーション
オリエンテーション(本講義の目的と概要、及び、成績評価方法についての説明)
2:
第2回 フィールドワークとジェンダー
フィールドワーカーによるフィールド経験
3:
第3回 南アジアの父系社会
フィールド・北インドにおける父系社会のつくられかた
4:
第4回 南アジアの婚姻制度
フィールド・北インドにおけるカーストと婚姻制度
5:
第5回 英国植民地支配
南アジアにおける英国植民地政策がもたらした影響
6:
第6回 植民地支配とジェンダー
植民地期インドにおけるジェンダーの規範とヒジュラの問題
7:
第7回 南アジアのジェンダー
ヒジュラの逸脱性とアカデミア
8:
第8回 南アジアのトランスジェンダー
現代インド社会のメディアに登場するヒジュラ
9:
第9回 逸脱するジェンダーの比較
東南アジア・タイ社会のカトゥイとトム
10:
第10回 第三のジェンダー
第三概念の導入とジェンダー二元論の普遍性批判
11:
第11回 ジェンダー・トラブル
ジェンダー研究の流れの中の第三のジェンダー
12:
第12回 第三とゼロの違い
アンビヴァランスとアンセックスの概念
13:
第13回 アンセックスと去勢
ヒジュラの去勢儀礼とその意義
14:
第14回 去勢とマスキュリニティ
南アジアのマスキュリニティと去勢の意味