複合文化論系演習(カルチュラル・スタディーズと人類学)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(カルチュラル・スタディーズと人類学)
授業タイプ
演習
担当教員
松平俊久
曜日
火曜日
時限
3時限
教室
未定(対面)
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

カルチュラル・スタディーズは、学問的に等閑視されがちであったテレビや広告、映画、ポップミュージック、ファッション、アニメ、ゲームなどの大衆文化(ポピュラー・カルチャー)や若者文化を主たる対象として、さまざまな学問の理論・概念・方法を借用して理解・考察し、文化の問題にとり組むことを基本としてきた研究領域です。そのスタンスは、いろいろな民衆の文化を対象とし、調査結果から実証的にアプローチしていく先行学問である文化人類学とけっして無関係ではなく、むしろ両者には相互性がみられるといえます。本授業では、そうした関係をもつカルチュラル・スタディーズと文化人類学双方の基本的な特徴・性格を踏まえて、文化(の多様性)の見方・考え方をともに学び、考えていきます。
導入として数回講義を実施しますが、演習であることを踏まえて、履修者には関心をもつ身近な対象・テーマについてグループワークおよびグループ発表をおこなってもらい、発表後に質疑応答・議論(Waseda Moodle上のBBSも使用)をします。そして最終的には発表内容をブラッシュアップし、レポートとして文章化するという作業もおこなってもらいます。以上のように、本授業は履修者主体の実践的な内容になります。なお、発表に対してはフィードバックとして講師からコメントを出します。

授業計画

1:
第1回 オリエンテーション【対面】
講師の研究について簡単に紹介するとともに、本授業の概要および発表の際の注意点などを説明します。グループ分け・発表日の割当もおこないます。
【時間配分】講義A:20分(講師の研究紹介)/講義B:80分(本授業に関する説明)
【事前・事後の学修】事前にどのような発表をしたいのかをある程度考えてくること。事後はオリエンテーションの内容を復習し、授業や発表のやりかたなどについてあらためて把握すること。
2:
第2回 文化人類学のエッセンス【対面】
文化人類学の基本的な視座や研究方法、カルチュラル・スタディーズとの関係などについて概説します。
【時間配分】講義A:20分(文化の見方・考え方をめぐる問題)/講義B:80分(文化人類学のエッセンス)
【事前・事後の学修】事前にWaseda Moodleで配信される講義資料を読んでくること。事後は講義内容を復習すること。
3:
第3回 カルチュラル・スタディーズのエッセンス【対面】
カルチュラル・スタディーズの基本的な視座や研究方法、文化人類学との関係などについて概説します。
【時間配分】講義:90分/動画鑑賞:10分
【事前・事後の学修】事前にWaseda Moodleで配信される講義資料を読んでくること。事後は講義内容を復習すること。
4:
第4回 文化人類学とカルチュラル・スタディーズの比較【対面】
第2回と第3回の講義内容を振り返りつつ、文化人類学とカルチュラル・スタディーズの比較をおこない、両者のさらなる理解を深めます。
【時間配分】講義A:80分(文化人類学とカルチュラル・スタディーズの比較)/講義B:20分(追加・補足等)
【事前・事後の学修】事前にWaseda Moodleで配信される講義資料を読んでくること。事後は講義内容を復習すること。
5:
第5回 グループワークと発表相談(1)【対面】
発表の準備は授業時間外でしてもらいますが、その一環として授業中にもグループワークをおこない、並行して発表についての相談を受け付けます。
【時間配分】グループワーク:70分/発表相談:30分
【事前・事後の学修】事前にグループワークの準備をしてくること、相談事項を検討してくること。事後はグループワーク・相談の内容を踏まえ、発表準備に反映すること。
6:
第6回 グループワークと発表相談(2)【対面】
同上。
7:
第7回 グループワークと発表相談(3)【対面】
同上。
8:
第8回 グループワークと発表相談(4)【対面】
同上。
9:
第9回 履修者によるグループ発表(1)【対面】
履修者によるグループ発表をおこなってもらい、その後内容に対する質疑応答・議論をします。
【時間配分】発表:30分×2グループ/質疑応答・議論:20分×2グループ
【事前・事後の学修】事前にWaseda Moodleで配信される発表資料を読んで内容を把握し、質疑応答・議論への参加に備えてくること。事後は発表内容をあらためて振り返り、BBSでも積極的にやりとりすること。
10:
第10回 履修者によるグループ発表(2)【対面】
同上。
11:
第11回 履修者によるグループ発表(3)【対面】
同上。
12:
第12回 履修者によるグループ発表(4)【対面】
同上。
13:
第13回 履修者によるグループ発表(5)【対面】
同上。
14:
第14回 授業のまとめ【対面】
最終回ということで、授業の総括(発表の総評を含む)をします。
【時間配分】講義:70分/リアクションシート作成等:30分
【事前・事後の学修】事前にこれまでの資料(講義用・発表用)を読んで復習してくること。