複合文化論系演習(視覚文化論)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(視覚文化論)
授業タイプ
演習
担当教員
中尾拓哉
曜日
火曜日
時限
1時限
教室
未定(対面)
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

 この演習科目では近現代美術史と批評史を交錯させながら、鑑賞について様々な角度から議論し、美術批評の実践を行います。20世紀において美術作品は、写実的ではなく抽象的に、技術的ではなく概念的に表現され、やがて現代美術と呼ばれるものへと展開されていきました。なかでも、ギュスターヴ・クールベのレアリスム、パブロ・ピカソのキュビスム、マルセル・デュシャンのレディメイド、アンディ・ウォーホルのポップ・アートを軸にし、近現代美術における写実性や抽象性、また現代美術における制度や識別の問題など、基礎的な観点からその変遷をたどります。視覚にもとづく鑑賞体験がいかにして人間の認識を変えてきたのか、歴史や理論によって構築されてきた視覚文化の流れを把握し、参加学生それぞれが現代の表現についての考察を深めていくことを目指します。

授業計画

1:
第1回
オリエンテーション(目的と概要)
2:
第2回
講義+ディスカッション:作品鑑賞、批評的な視点とは何か
3:
第3回
講義+ディスカッション:レアリスムについて① キュスターヴ・クールベとシャルル・ボードレール
4:
第4回
講義+ディスカッション:レアリスム② エドゥアール・マネとエミール・ゾラ
5:
第5回
講義+ディスカッション:レアリスム③ ポール・セザンヌの制作論
6:
第6回
講義+ディスカッション:抽象画① キュビスムと美術批評
7:
第7回
講義+ディスカッション:抽象画② 抽象画の発生
8:
第8回
講義+ディスカッション:抽象画③ 抽象表現主義とフォーマリズム
9:
第9回
講義+ディスカッション:美術の制度① マルセル・デュシャンのレディメイド
10:
第10回
講義+ディスカッション:美術の制度② 芸術と非芸術
11:
第11回
講義+ディスカッション:美術の制度③ アンディ・ウォーホルのポップ・アート
12:
第12回
受講生による発表+参加者による講評:現代の表現①
13:
第13回
受講生による発表+参加者による講評:現代の表現②
14:
第14回
受講生による発表+参加者による講評:現代の表現③、および全体のまとめ