複合文化論系演習(世界のなかの日本のイメージ)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(世界のなかの日本のイメージ)
副題
ヴィジュアルカルチャーにみる日本
授業タイプ
演習
担当教員
坂上桂子
曜日
火曜日
時限
3時限
教室
未定(対面)
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

 日本について、表象されたイメージ、すなわちヴィジュアルカルチャーから考える授業です。近年日本ではクール・ジャパンとして、アニメや「かわいい」文化、「おもてなし」文化などを日本独自の「良い」イメージとして積極的に世界にアピールし、売り出そうとしてきました。こうした動きに影響されて、私たちは自分たち自身、しばしば日本の「良い」イメージばかりに関心を寄せ、日本社会を表層的に捉えがちです。しかし世界における日本のジェンダーギャップ指数は、2021年、調査対象となった156ヵ国中120位であったことに表われているように、ジェンダーや環境問題など、日本の実態はそうした「良い」イメージとは必ずしも一致しません。実際、海外からみた日本のイメージも、「良い」イメージばかりではなく、原発、環境、歴史認識問題にまつわるものなど、とりわけアジアの隣国において、日本をとりまくイメージは、「悪い」ものが決して少なくないといえるでしょう。このように日本の実態、そして自分たちのイメージをしっかり認識できなければ、国や個人レベルにおける国際交流、コミュニケーションはもとより、より公的な場面においても影響を及ぼすことは言うまでもありません。ここでは、とりわけイメージ戦略によって「作られた」日本のイメージと、日本の実態との乖離を把握し、日本から見た日本のイメージと海外から見た日本のイメージの両者を客観的に把握することで、これからの日本社会について見据え、考えていきます。具体的な考察にあたっては、美術館の芸術作品から食文化、ファッションまで幅広く多様なヴィジュアルカルチャーを出発点とし、世界のなかで日本や日本人がどのような存在であり、どのように捉えられているかを見い出していきます。

授業計画

・本授業では、発表やコメントに関して、あらかじめグループを設定し、基本的にグループワークで行っていきます。
・ただし同時に、各担当者の調査や考察などが明確にわかる形で進めます。


1回  オリエンテーション  
      
    授業内容、および進め方、方法について説明します。
 
2回  グループおよびテーマの決定

    グループを決定します。その後各グループに分かれて、テーマや担当について決定してもらいます。

3~4回  概略発表
 
    本発表における内容の概略を、グループごとに報告してもらいます。

5~14回 本発表
 
    グループごとに、順番に発表してもらいます。
    発表者はそれぞれ担当内容をレポートにし、Moodleに提出してもらいます。
    
    発表担当以外の受講生には、コメントをしてもらいます。
    またMoodle上にコメントを書き入れてもらいます。