異文化の伝播と受容

基本情報

科目名
異文化の伝播と受容
副題
近代の日本美術
プログラム
超域文化
授業タイプ
講義科目
担当教員
河田明久
曜日
水曜日
時限
3時限
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

絵を描き、ものをつくる営みには用途を超えた次元がありうるという「美術」の考え方を、日本は近代の始まりとともに西洋から学んだ。日本の近代美術にはそれゆえ、二つの視覚文化が出会い混交する際に生じた様々な葛藤を見て取ることができる。本講義ではそれらをたどりつつ、幕末から昭和期にいたる近代日本美術の様子と、美術を背後で支えた近代日本の視覚文化の広がりについて考える。授業はおおむね年代を追うかたちで進めるが、毎回具体的なトピックを設けるので、かならずしも網羅的な通史とはならない。

授業計画

1:
第1回 江戸から明治へ(1)
江戸から明治へ(1)―浮世絵の明治維新
2:
第2回 江戸から明治へ(2)
江戸から明治へ(2)―カゲとクマ
3:
第3回 江戸から明治へ(3)
江戸から明治へ(3)―高橋由一の周辺
4:
第4回 明治の絵画(1)
明治の絵画(1)―五姓田義松の場合
5:
第5回 明治の絵画(2)
明治の絵画(2)―工部美術学校
6:
第6回 明治の絵画(3)
明治の絵画(3)―東京美術学校
7:
第7回 彫刻の近代
彫刻の近代―モノ以上のモノとは
8:
第8回 描くべきテーマ(1)
描くべきテーマ(1)―大きい主題と小さい主題
9:
第9回 描くべきテーマ(2)
描くべきテーマ(2)―「大正ボーイズ」の模索
10:
第10回 描くべきテーマ(3)
描くべきテーマ(3)―日本人の肉体
11:
第11回 明治の戦争と美術(1)
明治の戦争と美術(1)―日清戦争まで
12:
第12回 明治の戦争と美術(2)
明治の戦争と美術(2)―日清戦争以後
13:
第13回 昭和の戦争と美術(1)
昭和の戦争と美術(1)―戦争画でたどる
14:
第14回 昭和の戦争と美術(2)
昭和の戦争と美術(2)―藤田嗣治の場合