神話の世界

基本情報

科目名
神話の世界
副題
古代ギリシャの神話と宗教
プログラム
超域文化
授業タイプ
講義科目
担当教員
兼利琢也
曜日
水曜日
時限
4時限
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

 ギリシャ神話にはマンガを始めあらゆる種類の多くの解説本がありますから、それらに触れることで、いくらかでも素地ができていると、とても分かりやすくなるでしょう。また、日本の伝統宗教(神道や各地の祭儀習俗)は、同じ自然的な共同体に基づく多神教ですから、たいへん似たものが多数あります。それを意識してみると、人間と文化に関する理解が深まります(30分から1時間でしょうか)。授業で聞いたことの要点をまとめるとよいです(30分以内程度)。雑学的な興味、名前をおおまかな内容を知ることは大切ですが、それで通り過ぎるのでなく、考え方、思考の感性の姿勢を知ってわがものにできれば教養となります。

授業計画

1:
第1回
古代ギリシャ世界概観;ギリシャ神話の礎としてのミノア・ミュケーナイ宗教1
2:
第2回
ミノア・ミュケーナイ時代(先史時代)の宗教2
3:
第3回
ゼウス1:権力確立の物語,印欧語族の主神,先行中近東神話と地中海文明との融合
4:
第4回
ゼウス2:オリュンポスの神と古代世界の普遍的神格(絶対者)、文学における信仰表明
5:
第5回
ヘーラー:土地の主宰神とその機能、神話における特徴的描出
6:
第6回
アテーナー:城砦都市と防衛,理知の戦闘の女神
7:
第7回
アルテミス:無垢と野性の自然世界
8:
第8回
アポッローン1:ギリシャ精神の象徴の特質とその複合的背景
9:
第9回
アポッローン2:アルカイック期の宗教運動と中心地デルポイ
10:
第10回
デーメーテール:農耕儀礼と母子の物語:文化的再生と救済願望
11:
第11回
アプロディーテー1とアドーニス:快楽の余剰と不毛と魅力
12:
第12回
アプロディーテー2とエロース:性愛と美、根源的な欲望
13:
第13回
アプロディーテー3:サッポーの詩に現れる美神の世界
14:
第14回
理解度の確認