複合文化論系演習(美学研究)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(美学研究)
副題
パブリックアートの美学
プログラム
超域文化
授業タイプ
演習
担当教員
椎原伸博
曜日
水曜日
時限
5時限
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

東京には公共空間に様々な芸術作品が設置されている。それらは「パブリックアート」と総称されることが多い。多くのパブリックアート事業に携わってきた南條史生は、パブリックアートについて、「作品が置かれているのが公の場所である場合。次に公的な資金、主に税金によって作られ設置されたものというように財源による規定。さらに作品の内容が社会的問題を包含しているもの。そして最後に住民が選択のプロセスや運営に関わっているものである。」(『美術から都市へ』1997 鹿島出版会)という四つに分類して考察している。本講義ではその分類に依拠しつつ、現代社会におけるパブリックアートの現状を分析し、その有効性や可能性について検討する。東京には公共空間に様々な芸術作品が設置されている。それらは「パブリックアート」と総称されることが多い。多くのパブリックアート事業に携わってきた南條史生は、パブリックアートについて、「作品が置かれているのが公の場所である場合。次に公的な資金、主に税金によって作られ設置されたものというように財源による規定。さらに作品の内容が社会的問題を包含しているもの。そして最後に住民が選択のプロセスや運営に関わっているものである。」(『美術から都市へ』1997 鹿島出版会)という四つに分類して考察している。本講義ではその分類に依拠しつつ、現代社会におけるパブリックアートの現状を分析し、その有効性や可能性について検討する。
授業は、演習形式で行い、パブリックアートに関する文献購読を行った上で、そのパブリックアートについて紹介する個別プレゼンテーション(パワーポイントによる資料作成を中心とする)を行う。また、発表にたいする受講生とのディスカッションを通して、パブリックアートの歴史、芸術と公共性の理論を理解できることを目指す。

授業計画

1:
第1回
オリエンテーション:日本における野外彫刻、モニュメントについて
2:
第2回
ロダン作《カレーの市民》について
3:
第3回
アメリカにおけるパブリックアート政策について
4:
第4回
パブリックアートと政治的対立 リチャード・セラ《傾いた弧》1981について
5:
第5回
フランスにおける都市政策としてのパブリックアート
6:
第6回
「ファーレ立川」 見学実習 
7:
第7回
アート・イヴェントとしてのパブリックアート 越後妻有大地の芸術祭について
8:
第8回
ドイツのパブリックアート  ドクメンタとミュンスター彫刻プロジェクトについて
9:
第9回
社会関与の芸術について クレア・ビショップ
10:
第10回
社会関与の芸術について グラント・ケスター
11:
第11回
創造都市論とパブリックアート 日本の事例
12:
第12回
創造都市論とパブリックアート ドイツ エムシャーパークの事例
13:
第13回
東京都心のパブリックアート 見学実習
14:
第14回
まとめ 芸術と公共性