文化人類学1

基本情報

科目名
文化人類学1
副題
文化人類学の基礎知識
プログラム
文化人類学
授業タイプ
講義科目
担当教員
牛山美穂
曜日
火曜日
時限
4時限
教室
34-151
授業シラバス
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授業概要

 文化人類学は、主に西欧の人類学者が非西欧の文化を対象に、「他者の文化」を探求してきた学問分野である。そんな学問が、今の日本の私たちにとってなぜ必要なのか?
 文化人類学は、近代化した社会を当たり前のように享受してきた私たちにとって、そうではない人間のあり方を示してくれる学問だからである。人間が何を食べるか、どのように家族を作るか、どのように死者を悼むか、そのやり方は、実は文化によって大きく異なる。私たちが「当たり前」と思っている多くのことがらは、他の社会から見ればまったく当たり前ではない。こうした気づきを重ねていくうちに、今の私たちの文化・社会を異なる角度から見直せるようになるのではないか。
 なお、この授業では、ディスカッションを多く行う予定である。さらに、毎週授業に関する質問をコースナビから回答してもらうシステムを取る。

授業計画

第1回 オリエンテーション
文化人類学はどうして必要か?
※第1回目の授業は教室では実施しません。オンデマンドでの実施となりますので、Course N@viをご確認ください。

第2回 方法論
文化人類学とはどういう学問か?

第3回 個人、アイデンティティ
日本人には「個」がない?

第4回 結婚・家族
世界にはどんな形の家族があるのか?

第5回 境界について考える1
なぜ子供は通過儀礼を経なければ大人になれないのか?

第6回 境界について考える2
抜け毛を汚く感じるのはなぜ?

第7回 身体
皮膚にくるまれた身体の内側は、本当にあなたのもの?

第8回 セックスとジェンダー
男らしさと女らしさは社会によってどう違う?

第9回 病気と健康1
疾病・病い・病気の違いとは?

第10回 病気と健康2
なぜ民間医療はなくならないのか?

第11回 ケーススタディ
アトピー性皮膚炎の事例紹介

第12回 宗教
日本人は本当に無宗教か?

第13回 死1
生と死の間には何がある?

第14回 死2
文化による死に対する考え方の違いとは?

第15回 総合復習
レポートを課す予定