複合文化論系演習(正義と民主主義と市場)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(正義と民主主義と市場)
副題
プラトン『国家』を読む
プログラム
異文化接触
授業タイプ
演習
担当教員
岩田圭一
曜日
火曜日
時限
4時限
教室
31-106
授業シラバス
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授業概要

 「不正取引」、「不正受給」、「不正アクセス」など、「不正」と呼ばれる事件が、新聞記事やニュースでしばしば取り上げられる。こうした不正な事件は違法な行為として問題になるが、不正、あるいはその反対の正義は、単に法律の問題というわけではない。正しいとか正しくないというのは、倫理や道徳の問題でもある。この演習では、古代ギリシアの哲学者プラトンの主著『国家』を手がかりにして、そこで話題にされる「正義」についてテクストの読解を通じて理解し、考えていくことにする。『国家』を最初から読み始め、「正義」が問題になる背景や、「正義」に関するさまざまな見解について考察するとともに、現代に生きるわれわれ自身が「正義」をどのように語ることができるかについて議論をする。

授業計画

第1回
全体説明、授業の進め方

第2回
「正義」に関する見解の検討(1)――ポレマルコスとの対話――

第3回
「正義」に関する見解の検討(2)――ポレマルコスとの対話――

第4回
「正義」に関する見解の検討(3)――トラシュマコスとの対話――

第5回
「正義」に関する見解の検討(4)――トラシュマコスとの対話――

第6回
「正義」に関する見解の検討(5)――トラシュマコスとの対話――

第7回
「正義」に関する見解の検討(6)――トラシュマコスとの対話――

第8回
「正義」とは何か(1)

第9回
「正義」とは何か(2)

第10回
「正義」とは何か(3)

第11回
「国家」について(1)

第12回
「国家」について(2)

第13回
「国家」について(3)

第14回
「国家」について(4)

第15回
理解度の確認