早稲田大学 文化構想学部 複合文化論系

　「ことばの意味」を研究する学問分野には「意味論」のほかに「語用論」があります。「意味論」はその名のとおりですが、どうしてこれとは別に「語用論」なる分野が存在するのでしょうか。それは、言語表現が実際の文脈中で用いられることにより、プラスαの意味が伝わることがあるためです。そこで従来、「意味論 = 言語表現の辞書的意味 (文脈独立的意味)を扱う分野」、「語用論 = 言語表現が文脈中で使用されたことによって伝わるプラスαの意味を扱う分野」という棲み分けが行われてきました。しかし、近年、文脈中でプラスαの意味が生まれるだけでなく、辞書的意味自体が変容することがある (あるいは常に変容する) ことが指摘され、意味論と語用論の棲み分けは従来考えられてきたほどすっきりしたものではないと考えられるようになっています。この演習では、意味論と語用論の関係についての議論を読み解き、意味の文脈依存性について考えます。

1: 第1回
オリエンテーション（本講義の目的と概要）

2: 第2回
関連論文の講読および討論(1)

3: 第3回
関連論文の講読および討論(2)

4: 第4回
関連論文の講読および討論(3)

5: 第5回
関連論文の講読および討論(4)

6: 第6回
関連論文の講読および討論(5)

7: 第7回
関連論文の講読および討論(6)

8: 第8回
関連論文の講読および討論(7)

9: 第9回
関連論文の講読および討論(8)

10: 第10回
関連論文の講読および討論(9)

11: 第11回
関連論文の講読および討論(10)

12: 第12回
関連論文の講読および討論(11)

13: 第13回
関連論文の講読および討論(12)

14: 第14回
関連論文の講読および討論(13)

15: 第15回
関連論文の講読および討論(14)