複合文化論系演習(芸術思潮の越境)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(芸術思潮の越境)
副題
「味覚と食」を巡る「美的なもの」と感性文化の射程を探る
プログラム
感性文化
授業タイプ
演習
担当教員
馬場朗
曜日
金曜日
時限
4時限
教室
31-105
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

「味覚と食」の芸術性(「このシェフの料理は芸術だ」)や感性文化(今やテレビにおいて食文化番組は不可欠でしょう)を巡る話題を皆さんは良く耳にすることが特に近年は多いと思います。また芸術文化論の新潮流として、(従来西洋で低級感覚とされてきた)「味覚」や(高尚芸術とは見なされてこなかった)「食」の美学的・芸術文化的可能性を声高に歓迎することがあることもご存知かもしれません。しかし、「味覚と食」にまつわる関心が実は、現在でも我々の芸術文化の見方の多くを支配する西洋近代美学の確立と深く連動していたことは意外なほど知られていません。この演習では、斯様な西洋美学史的な観点を考慮に入れつつ、まずは日本の哲学者松永澄夫による食の哲学的入門書を前半でまず皆さんと検討し、その後で皆さんそれぞれの関心による「味覚」と「食」の感性文化を巡る自由な討議を行います。

授業計画

第一回:オリエンテーションおよび関連テキストについての紹介
 第二回:第一回の続きと発表分担についての話し合い
 第三回:松永澄夫の著作についての参加学生による発表(1)
 第四回:松永澄夫の著作についての参加学生による発表(2)
 第五回:松永澄夫の著作についての参加学生による発表(3)
 第六回:松永澄夫の著作についての参加学生による発表(4)
 第七回:松永澄夫の著作についての参加学生による発表(5)
 第八回:松永澄夫の著作についての参加学生による発表(6)
 第九回:前半部の総括
 第十回:参加学生による自由発表(1)
 第十一回:参加学生による自由発表(2)
 第十二回:参加学生による自由発表(3)
 第十三回:参加学生による自由発表(4)
 第十四回:参加学生による自由発表(5)
 第十五回:全体の総括