複合文化論系演習(感性哲学)

基本情報

科目名
複合文化論系演習(感性哲学)
プログラム
感性文化
授業タイプ
演習
担当教員
小林信之
曜日
金曜日
時限
4時限
教室
32-227
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

大きく三つの観点から感性哲学のテーマを考えていきます。
 (1) 自己と他者。
 「わたしとは何か」を問うことが哲学の始まりです。しかしそのように言葉で問いかけた時点ですでにわたしたちは、わたしの存在を越えた〈他者〉を前提しているのではないでしょうか。ここではまず、とくに感性を通じた他者との関係性、現実の共有や共感といった問題を考えていきます。
 (2) 感性と文化
 文化とは、他者と共に帰属している生活世界を伝承し、また創造していく営みの在り方を意味しています。衣食住を初めとするさまざまな文化の形成を通じて、わたしたちはこの世界で生きることを学びます。そしてそのような文化的創造の、とりわけ先端的な事例が、アートの名で呼ばれてきたといえるでしょう。
 (3) 日本の美学
 わたしたちの文化創造の多様性を具体的に考えるために、日本文化の例をとりあげます。さまざまな異文化を雑種的に受容しつつ、生活世界への感受性を高め、美的にとぎ澄ませてきた文化のありようについて考察します。
 以上の着眼点に関して、映像資料とテキストをまじえて解説し、議論の材料を提供したのちに、参加者には演習発表の機会をもっていただく予定です。
授業の到達目標

授業計画

1:
第1回 ガイダンス
今後の予定と参考資料についてなど。
2:
第2回 テーマへの導入
テーマの説明
3:
第3回 テーマの主旨説明
主要なテーマの概要を示す: (1)わたし/他者 (2)自文化と異文化 (3)日本の芸術文化
4:
第4回 テーマ1
自己と他者、他者理解の問題
5:
第5回 テーマ2
文化の相対性、異文化理解の問題
6:
第6回 テーマ2
文化の相対性、異文化理解の問題(続)
 映像「小さな哲学者」
7:
第7回 テーマ3
日本の文化芸術における異文化受容の問題1
8:
第8回 テーマ3
日本の文化芸術における異文化受容の問題2
9:
第9回 テーマの展開
映像と解説
10:
第10回 テーマの展開
研究発表と議論
11:
第11回 テーマの展開
研究発表と議論
12:
第12回 テーマの展開
研究発表と議論
13:
第13回 テーマの展開
研究発表と議論
14:
第14回 テーマの展開
研究発表と議論
15:
第15回 まとめ
全体の総括