ヨーロッパのことばと文化

基本情報

科目名
ヨーロッパのことばと文化
プログラム
言語文化
授業タイプ
講義科目
担当教員
守田貴弘
曜日
火曜日
時限
5時限
教室
32-325
授業シラバス
[シラバスへのリンク]

授業概要

 今日の日本人の思考が無意識のうちに時間的にも地理的にも遠く隔たったヨーロッパのことばと文化の影響を受けていることを論じます。たとえば、フランス語がもつ「洗練されている」というイメージは、フランス語の系統 (「洗練されていない」言語と同系統) のみによっては説明することができません。このイメージの起源を理解するためには、ノルマン征服以降の仏語圏と英語圏の関係、絶対王政期以降のフランスの国際的地位、言語政策などを理解する必要があります。このように、「現在の日本」との見えないつながりという観点から「ヨーロッパのことばと文化」を捉えなおしていきます。

授業計画

1: 第1回
オリエンテーション(本講義の目的と概要)

2: 第2回
ラテン語からロマンス語へ

3: 第3回
国家語 (国語) としてのフランス語

4: 第4回
純粋主義の系譜

5: 第5回
フランス革命とフランス語

6: 第6回
言語政策の東西:日本との比較

7: 第7回
帝国主義とフランス語〜アメリカ大陸

8: 第8回
帝国主義とフランス語〜アフリカ大陸

9: 第9回
フランス語を支える人々

10: 第10回
世界共通語としての英語とフランス語

11: 第11回
ヨーロッパの多言語主義

12: 第12回
EUの地域主義と言語戦争

13: 第13回
言語類型論とヨーロッパの少数言語

14: 第14回
思考の外在主義

15: 第15回
理解度の確認